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2025年3月22日 (土)
中国語
“质真若渝,大方无隅,大器晚成,大音希声,大象无形。”
——老子《道德经》41章

日本語
“質(しつ)真(しん)なるは渝(かわ)るがごとし、大方(たいほう)は隅(すみ)なし、大器(たいき)は晩(おそ)く成(な)る、大音(たいおん)は希(まれ)にして声(こえ)あり、大象(たいしょう)は形(かたち)なし。”
———老子『道徳経』第41章

英語
“The true essence seems to change, the greatest form has no corners, the great vessel takes time to complete, the greatest sound is rarely heard, and the grand image has no fixed shape.”
———Laozi, Tao Te Ching, Chapter 41
出典・人物
この言葉は『道徳経』(老子)第41章に由来します。
老子(ろうし)(紀元前6世紀ごろの中国の思想家)。
道家思想の祖であり、『道徳経』(または『老子』とも呼ばれる)の著者。
解釈(道家哲学の観点から)
「質真若渝(しつしんじゃくゆ)」:本当に質朴なものほど、かえって変化しやすく見える。これは、物事の表面と本質の間にある微妙な関係を表している。
「大方無隅(たいほうむぐう)」:最も広大な四角形には角がない。真に偉大なものは、形や外見にとらわれないことを意味する。
「大器晩成(たいきばんせい)」:大きな器は完成に時間がかかる。偉大な事業や人物は、長い歳月を経てようやく成功することをたとえた言葉。
「大音希声(たいおんきせい)」:最も壮大な音は、かえって聞こえない。無音が有音を超えるという深い意味を強調している。
「大象無形(たいしょうむけい)」:最も偉大な姿は、決まった形を持たない。本当に偉大なものは、特定の外形を超越していることを示している。
この言葉の核心的な思想は、「大道は自然であり、俗世の形や表象を超越し、質朴で真の境地へと回帰すること」にある。それは道家思想の深遠な智慧を反映している。
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