How to Regain Inner Calm: Practical Techniques for Soothing Anxiety and Restlessness
――焦り・不安・イライラにのまれない、自分軸の取り戻し方
プロローグ:理由のない不安に、心が揺れるとき
なんでだろう、心が落ち着かない、
別に大きな問題があるわけじゃないのに、ずっとモヤモヤしてる……
こんなふうに、ふとした瞬間に不安や焦りがこみ上げてくることってありませんか?
私自身、なんどもそういう心のざわつきを経験してきました。最初は「気のせいだよね」とやり過ごそうとするんだけど、結局あとになって集中力が落ちたり、人にきつく当たってしまったり、どこかで“代償”が出てしまうんですよね。
もしかしたら、そのざわつきはちゃんと立ち止まって、自分と向き合ってほしいという、心と体からのサインなのかもしれません。
実際、そう気づかせてくれた出来事が、私にもありました。
小さな出来事が教えてくれた限界のサイン
それは、私がまだ独身で、バリバリ働いていた頃の話です。
朝から晩まで仕事漬けで、平日は夜11時までオフィスにいるのが当たり前。土日も出社して、走り続けてる自分に酔っていた時期でした。
でもある日、突然背中にピリピリする痛みが出始めたんです。とくに水に触れると、神経がチクッとするような…。集中もできなくなり、さすがにこれはおかしいと感じました。
病院に行く暇もなく、父に相談して、近所の漢方医の先生にかかることに。
優しいまなざしのその先生は、静かに話を聞いてくれて、ある薬草の液体を処方してくれました。
半信半疑で背中に塗ってみると、不思議なほど痛みがすーっと引いていって…。
今思えば、あの痛みは単なる皮膚の問題じゃなくて、心と体がもう限界だよと教えてくれていたのかもしれません。
無理をして頑張り続けても、体はちゃんと覚えている。
そして、そんなサインに耳を傾けることは、自分を大切にするっていう一番のスタート地点だったように思います。
こうした思考を見つめ直したい方は、無常の世を生きるということもあわせてお読みください。
心を整える4つの習慣――ざわつきへのセルフケア・ガイド
では、そんな心のざわつきに気づいたとき、私たちはどうすればいいのでしょうか?
ここでは、私自身が試してよかったと思えた方法を中心に、科学的にも効果があるとされるケアを4つの視点から紹介していきます。
1.すぐに落ち着きを取り戻す感情の応急箱
◎ 4-7-8呼吸法
4秒吸って、7秒止めて、8秒かけて吐く。
ポイントは、吐くときにゆっくりがコツ。
慣れてくると、2〜3回だけでも頭がスッと静かになります。
◎ 5-4-3-2-1 グラウンディング
目に見えるもの5つ、触れているもの4つ、聞こえる音3つ……という五感をフルに使った今に戻る練習です。
私はこれを、朝の散歩中や、仕事の合間によくやっています。
◎ 冷水で顔を洗う
これは意外と即効性ありです。首筋や手首に冷たいタオルを当てるだけでも、自律神経がリセットされる感じがします。
2.整った暮らしが、整った心をつくる
・朝起きたら窓を開けて光を浴びる
・夜はスマホを寝る1時間前に手放す
・週に1回、引き出し一つだけでも片づける
・自然の中を歩く時間をつくる(私は公園で15分だけ歩くのが習慣です)
こうした小さな生活のリズムが整うと、不思議と心も安定してくるんです。
このあたりについては、別の記事複雑さをシンプルにする――大道至簡の知恵と実践でも、詳しく書いています。
3.思考に飲まれないための内側の対話
・また失敗するかもと思ったら、「本当に?」「別の見方はないかな?」と問い直す
・その日の感情のピークを日記に書く
・自分の感情を誰か第三者になったつもりで見てみる
こうして少しずつ、自分の内側との距離感を持てるようになってくると、感情の波にも呑まれにくくなります。
※このような考え方は、拙稿格局──どこまで歩いていけるかを決める力でも触れています。
4.安心できる人と環境をつくる
・通知オフの時間をつくる(私は夜9時以降はスマホを手放しています)
・お気に入りのブランケットやアロマを使った安心コーナーを部屋に作る
・誰かひとり、話を聞いてくれる人がいるだけで、気持ちがラクになります
おわりに:ざわつきの奥にあるほんとうの声に気づく
10分だけでも、深呼吸できたら、それだけでOK。
心のざわざわは、なくそうとするより、付き合い方を知ることが大事なんだと思います。
もしかしたらそのざわつきは、
気づいてほしかった本音やまだ満たされていない気持ちからの小さなメッセージなのかもしれません。
だからこそ、次に心が乱れたときは、こんなふうにそっと問いかけてみてください。
「私は、いま何を感じている?」
「この感情は、何を伝えようとしているんだろう?」
静かに耳をすませば、きっとその奥から、
あなた本来の静けさが、また少しずつ戻ってくるはずです。
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