「完璧じゃなくてもいい」――一歩を踏み出した私が見た、新しい世界

転機と内面の変化
完璧じゃなくてもいい。一歩を踏み出せば、新しい世界が広がる。

It’s Okay Not to Be Perfect—The New World I Discovered After Taking the First Step

こんにちは、今日は少し個人的なお話をさせてください。

完璧じゃなくてもいい」と思えるようになったことで、私の世界が少しずつ変わり始めた——まさに、それが大きな転換点だったのですね。転職やリーダーとしての経験を通して、自分自身との向き合い方に気づき、その過程を記録しています。

なぜ、人は一歩を踏み出せないのか?

もう少し準備してから…、失敗したらどうしよう…

そう考えて、動けなくなってしまうことってありませんか?私は、ずっとそうでした。

社会人になったばかりの頃は、
失敗を避けるために完璧なやり方を探し続けていたものの、実際には何も行動できずにいた。
そして、誰にも責められていないのに、自分のなかの“理想像”とのギャップを感じて落ち込んでいました。

そんな私にとっての転機は、完璧じゃなくても、まず動くことを意識し始めたときでした。

はじめてのリーダー体験――完璧より方向性

初めてプロジェクトリーダーを任されたとき、私は何日も資料を直し続けていました。

これじゃまだ見せられないかも…、納得してもらえないかも…と考え続けるうちに、思考が堂々巡りし、気づけばチームは手持ち無沙汰に。不安な空気が静かに広がっていきました。

そのとき、あるメンバーがぽつりとつぶやきました。

『完璧じゃなくていいから、まず方向性を共有してほしかった…』

その言葉にハッとさせられ、私は気づきました。

リーダーとは、すべてを完璧にこなす人ではなく、むしろ不完全でも前に進み、仲間を巻き込んでいく存在なのだと。

次のプロジェクトでは、思い切って7割完成の資料を共有し、ここから一緒に仕上げていきたいと伝えてみました。すると、想像以上にアイデアが集まり、結果的にスピードも成果も大きく向上したのです。

準備不足のままの転職

数年後、私はさらに大きな決断をした。

安定した職場を辞め、未知の業界へ転職。正直、不安でいっぱいだった。
『もう少し経験を積んでから…』『資格くらい取っておいたほうが…』
頭の中には、いくつもの言い訳が浮かんでは消えていった。

でも、ふと思った。
完璧な準備なんて、一生整わないのかもしれない……

完璧な準備なんて、一生整わない。だから今、進む。

そうして退職届を出し、未知の世界へ飛び込んだ。最初は失敗続きで落ち込んだけれど、前職で培った『まず動く』『人を巻き込む』という姿勢が、新しい環境でも少しずつ信頼へと変わっていきました。

挑戦と失敗の先にある完璧

完璧じゃなきゃ動けない——そう思っていた頃、私はずっと足踏みしていた。

でも、歴史に名を刻んだ人たちは、挑戦と失敗を繰り返してきた。

トーマス・エジソンは、7000回以上の素材を試し、電球を発明。
ダイソンは、5127回の試作に失敗し、最後に革新的な掃除機を生み出しました。
ライト兄弟の初飛行は、わずか12秒。それでも世界の常識を変えたのです。

私たちは結果ばかりに目を向けがちだけど、本当に価値があるのは、そのプロセスに飛び込んだ姿勢なのかもしれない。

実際、私も結果への執着を手放したとき、ようやく前へ進めるようになりました。

この感覚は、以前読んだ『手放すことを学ぶ——人生の八苦を超える智慧』という記事の中で書かれていた理想を握りしめるほど苦しくなるという言葉とも重なります。

不完全さが、美しさに変わるとき

ミロのヴィーナスには腕がない。

でも、その“欠け”が想像力をかき立て、美しさへと昇華されている。

日本の“侘び寂び”も同じ。

茶碗のひび割れに、時間の流れや命の儚さを感じるように、私たちは不完全なものの中にこそ、深い魅力と意味を見出しているのかもしれません。

動いた人だけが、景色を変えられる

完璧になってから——そう思っていた頃、私は世界を狭くしていた。

でも、まず動いてみた今、思っていた以上に広い景色が広がっている。

挑戦は楽ではない。

だからこそ、立ち止まってもいい——そう考えることで、前へ進む力が湧いてきました。

以前読んだ『心がざわつくとき、どう整える?』という記事にあった休む勇気という言葉が、特に心に残っています。

立ち止まることは、決して逃げじゃない。

自分を整えるための、大事な時間なんですよね。

最初の一歩は、微習慣から

いきなり大きく挑戦しなくても大丈夫。

完璧を目指すなら、まず挑戦という線路に乗ること——今ではそう感じている。

そのために必要なのは、小さな一歩。

たとえば、朝の10分だけいつもと違うことをしてみる。

“ちょっとやってみようかな”と思ったら、その気持ちを拾い、動いてみる。

以前読んだ『習慣的な防衛』という記事の中で、人は変化を怖がるけど、小さな行動の繰り返しが一番の突破口になると書かれていて、まさにその通りだと思いました。

最後に:完璧じゃなくていいから、一歩だけ

完璧じゃなくてもいい——そう許せたとき、世界は少しずつ優しくなった。

失敗しても、不安になっても、立ち止まってもいい。

大切なのは、自分のペースで、一歩ずつ踏み出し続けること。

そう思えるようになった今、少しだけ、生きやすくなった気がする。

あなたにも、そんな穏やかな感覚が訪れますように。

コメント

  1. Miko より:

    真の完璧とは、静止したゴールではなく、終わりなき追求の中にある。
    人類の文明の進歩も、科学技術の発展も、
    挑戦と失敗、そしてさらなる挑戦を繰り返すことで進化してきたのではないですか?

    だからこそ、まずは「挑戦する過程」を受け入れよう。
    そしてその先にある成功、さらには「完璧」に至る喜びを味わいましょう!